共箱とは、一般的に、蓋表に画題が記されており、蓋裏に作者の署名捺印があります。 合わせ箱は、一般的に、整理や保存のため箱に入れられており、コレクターの覚書等が書かれているものもあります。
一般的に、共箱は保証書の代わりのような役目をしており、共箱の方が価格も高く評価されます。 また、一概には言えませんが、二重箱に入っている掛軸は大切に扱われ、高価な品物が多いと思われます。
掛軸の表具は、昔は数珠で揉み、時間をかけて仕上げられております。 一般的に良い品は表具裂も高価な物が使われ、手間をかけて作られるため、 重さが重い物(重量感のあるもの)に高価な品物が多くあります。
また、本紙は書や南画系の絵を除き、一般的に紙本や絹本、金銀地に描かれており、 金地や銀地の品物に高価な物が多く、紙本には簡単に描かれた品物が多く見られます。
掛け軸の各部の名称を説明いたします。
一般的に、若い頃に描かれた作品よりも、 晩年になり作家独自の画風を築き上げた晩年作のものに高価な作品が多くあります。
近現代の日本画(額装)は、裏に共シールがあります。
共シールとは、作者の署名捺印・画題が記されているものです。
下図は共シールの一例です。
また、箱書きやシールのない近代の有名作家の作品で、一般的に高価なものには、
東京美術倶楽部や大阪美術倶楽部の鑑定書がついていることが多くあります。
各美術倶楽部の鑑定作家一覧は以下の通りです。
その他物故作家の鑑定機関は、 古美術やかたのホームページに記載されております。
一般的に、若い頃に描かれた作品よりも、 晩年になり作家独自の画風を築き上げた晩年作のものに高価な作品が多くあります。
洋画には、日本画の共シールのようなものはありません。
キャンバスの裏に題材や署名(サイン)が書かれていることが多くあります。
美術倶楽部の鑑定作家一覧は以下の通りです。
その他作家の鑑定機関は、 古美術やかたのホームページに記載されております。
「浮世絵」には肉筆画のものと木版画のものがあります。
肉筆画は一点ものなので作品数も限られ高価でした。
木版画は同じ絵柄のものを多く刷ることができ安価で江戸時代の一般大衆もたやすく手に入れることができました。
また、一般的に、明治時代の木版画は赤色や青色の部分が濃く表現されており、 江戸時代の木版画は、まったりした淡い色合いのものが多く見られます。
大胆な構図とはっきりした図柄が印象的で、影の表現を持たないこと等が表現上の特徴です。 遠近法も多く取り入れられ、遠景の人物を逆に大きく描く北斎の『釣の名人』のように、 意図的に遠近をずらされたものもあります。
現代の美術展等のように額に入れて遠目に眺めるものではなく手にとって眺め愛玩されるものでした。 草双紙や絵巻物、また瓦版(新聞)の挿絵の役割も果たしていました。
絵暦と呼ばれるカレンダーの制作も行われ、 絵の中に数字を隠すなど様々な工夫を凝らしたものが作られたり 玩具絵のように切り抜いて遊ぶものもありました。
その美しさと嵩の低さが喜ばれ江戸から国元への土産にも、喜ばれました。
日本の四季折々に飾りかえられておりましたが、現在では需要もほとんどなくなりました。
茶掛けや書等は別ですが、一般的に絵が描かれている場合、
本紙は金地や銀地の作品に力作が多く、価格も高価なものがあります。
その他には、絹本地、紙本等があります。
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